さらばださくらば

小さなWebマーケチームを率いるリーダーの話

広告運用が自動化される時代に求められる仕事のスタンスについて、考えてみた。

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2年前くらいに書いた「運用者のキャリアって悩ましいよね」というコラムを、会社の人が読んでくれたようで、面白いといってもらえました。 月間100PVの弱小ブログですけど、こういう一部の層に向けて書いているので感想を頂けるのは非常に嬉しい。

久々の広告コラムは「自動化」について。前回書いたことから、いろいろ思考を通してみたので、雑にまとめてみます。

自動化で「捨てられる」仕事とは

なぜ、あなたのウェブには戦略がないのか?を読んだ。

リステイング広告は完璧を目指すとキリがない。だから、取り組むこと以上に「捨てること」を決めることが必要だ、という一節がありました。

うむ、確かに。

本書では、リスティング広告で「取り組むこと」と「捨てること」について、次のようにまとめてありました。

捨てること
リスティング広告だけで成果を出そうとすることへのこだわり
・マニュアル(手動)管理志向(アンチ自動化志向)
・部分成果至上主義

取り組むこと
・戦略(上流)
・自動化
・環境調査

今はGoogleの自動入札が進化したから、「あとは全部Googleに任せる」という選択肢も、確かにアリだと思います。代理店に勤めているときは、こういうことを考えたこともなかったので、ちょっと新鮮でした。


自動化されるのはタスクである

AIが我々の仕事を奪うのではと言われていますが、そんなことはないと思う。少なくとも僕が身を置いている広告の世界ではそうだ。奪われるのは「仕事」ではなく「タスク」だと思います。

AIでなくなるのは「仕事」ではなく「タスク」、あなたの毎日がワクワクになる!? | Digital Innovation Lab

自動化が進んでいるのはGoogleFacebookなどの海外サービスであって、(Yahooを始めとする)日本のサービスでは、まだまだ手動対応しなければならないところが多い。SmartNewsは最近頑張っている印象だけれど、それでも自動化されるのは運用業務のごく一部。

ただし、運用者の仕事はどんどん二分されると思う。

「入札業務はすべて機械に任せる時代だから、自分は他の仕事をしよう」と考えている人は、自然とそういう仕事が入ってくるし(そうなるように仕事しているから)

「いや、結局手動対応が大事だから、手動対応で丁寧に運用しよう」と考えている人は、そういう仕事が引き続き入ってくると思う。(だってそういう風に仕事しているから)


結局は仕事のスタイル

やはり手動運用が全面的になくなるとは考えづらい。消えることは当分ないと考えています。

ただし、運用者の広告観や仕事のスタイルによって、今後どういう仕事をするかが変わってくるのかなとは思う。(広告に限った話でも無い気がするけど)

一般的に、"自動化"と聞くと、「機械が出来ない、人間にしか出来ない仕事は?」」みたいな問いになりがち。下の図のように、襲いかかる波から生き伸びるため、「人間にしか出来ない仕事」を求めて逃げるイメージ。 f:id:kaito87:20170524015119p:plain

だけど、個人的にこの問いの立て方はなんだかズレているような気がしていて、前述のように、機械が自動化するのはタスクの方だし、今や「入札業務は行わない」というスタンスもアリなわけで。

だったら、「やりたい仕事をするために、機械に働いてもらう」という考え方のほうが健康的だと思うんですよね。 f:id:kaito87:20170524015136p:plain

という考えを、社内の勉強会でつかった資料も交えて書いてみた。