さらばださくらば

小さなWebマーケチームを率いるリーダーの話

確率思考の戦略論を読んで

またまたUSJの森岡さんの本。今の自分に必要な本だった。

 
マーケティングとは、つまるところ顧客のプリファレンスの獲得であり、選ばれる確率を引き上げていく行為である。
 
常に市場全体のプリファレンスを引き上げるかを考える。変数は、プリファレンスと認知率と配荷率である。なとなど、他のマーケティング本とは一線を画するもので、非常に刺激的であった。
 
なかでも最も大きな収穫は、悩み続けていた僕自身の仕事の指針がクリアになったことだった。
 
僕の仕事とは、合理性の幅を広げ、アートと呼ばれる領域をなるべく小さくすることなのだ。
 
趣味で組織学習を勉強してたのは、論理と現場をつなぐ存在になりたいというモチベーションが源泉だった。
 
この哲学を胸に、興味関心が向く方向に足をすすめ、事業と自己の成長が合致する方向で頑張っていこうと思う。
 
本の感想を書くはずが大いに外れてしまった。森岡さんにはただただ感謝である。

本はナマモノである

そこそこ本は読んできた。持論だが、本はナマモノだと思ってる。

 

1冊読むのにどのくめらいかかるか、と聞かれることがある。僕は1冊15分くらいで読む。本は最初から最後まで丁寧に読み進めることはない。まえがきを読んで、あとがきを読んで、目次を丁寧に眺め、気になる章を2~3読んだら、その本は読む価値があるのかどうかが分かる。

 

学生の頃は、全て完読すれば意味がわかるのではないか、と丁寧に1ページ1ページ読み解いていた。そうやって何十冊も読んでいるうちに、最初に心惹かれない本は、読み進めても身になることがないということを理解した。

 

本1冊から何か1つでも得られるものがあれば、もうそれで終わり。格言でもヒントでも気づきでもなんでも良い。どんなに小さいことでも新しく何かが得られれば”読んだ”ということにしてしまう。本の見切りは早くつけて、さっさと先に進んだほうが良い。

 

本との出会いはナマモノだと思ってる。昔読んで心揺さぶられ涙した本でも、数年後読むと全く心に響かない本がある。以前読んでシックリ来なくても、問題意識がかわった今読むと、全く別の本に見える時がある。合わない本に出会っても「今じゃなかった」と思ってそっと本棚に戻せばいい。数年後、同じ本に違った形で出会うかもしれない。その時は、素晴らしい本に見えるかもしれない。

 

僕は本が大好きだ。

 

運用型広告のキャリアとか悩ましいよね

広告運用者(AdOps)としての生き方 ーまとめ編 ~ admarketech. http://www.admarketech.com/2015/12/life-as-an-adops.html

個人的にすごい良い記事だと思う。

頷ける点がたくさんあった。

特に印象的な箇所をまとめてみる。

(職能/スキルについて、重要性と実際の人材のバランスの)一番ギャップが大きいのは Analytics(分析)で37%、次いで Mobile(モバイル)、Content Marketing(コンテンツマーケティング)、Social Media(ソーシャルメディア)、Email Marketing(Eメールマーケティング)と続きます。

どの企業もプロモーションをやりっぱなし。浅く分析して次に進んで、また同じ失敗を繰り返している。 結局どこが問題なのか。レバレッジポイントはどこか。それを分析し、提案してくれる人材を欲しているのだと思う。

もしくはデータサイエンティストのような人材をイメージしているのだろうか。 統計ができて、エンジニアリングができて、かつビジネス理解も深くて、なんて人材はどこを探してもいない。

そういうのをひっくるめて「分析職」とまとめているんだと思う。

広告費における運用型広告の利用比率が高まるにしたがって、広告の設計、制作、入稿、入札、分析、提案、最適化などが、プラットフォームの数だけ発生します。広告主の成果を引き上げながらなるべく掲載費と予算を近づけるために、(主に広告代理店に)運用の強い負荷がかかっていくことになります。

僕が代理店側の人間だからってのもあるけど、すごく実感している部分。
新しいサービスが出るたびに発生する学習コストは馬鹿にならない。日を追うにつれて対応しなければならないプラットフォームが増えていくから、昔は3か4覚えれば良かったけど、今じゃ8や9も覚えなきゃいけなくなる。

みんなどうやって対応しているんだろう。これ結構つらいんだよな。

トレーディングデスク「Operative」の CEO である Lorne Brown が「広告代理店にとって、広告運用者は配信システムではなく、製品そのものである」という記事を書いたことに象徴されるように、運用型広告を扱う組織において運用者や運用業務そのものを強化することは、広告主の広告効果の維持向上のみならず、取引規模の増大やスイッチングの防止、それにともなった収益性の向上、媒体費に左右されない収益モデルの確立など、多くの企業にとって競争力の源泉となり得るのではないでしょうか。

これは一番心に響きました。運用型広告のプレイヤーって黒子だからあんまり注目されないんだけど、優れたプレイヤーを抱えることは会社の優位性になるよね。
プレイやーを育成する仕組み、哲学や文化の形成、業務プロセスの最適化は、代理店にとっての差別化となる。

2013年11月に行われた AdOps Summit では、「広告運用に従事する社員の平均寿命は15ヶ月と言われており、勤続期間を伸ばし、退職を防ぐためには、広告運用がキャリアとして認められ出世の可能性があるという状況を作る必要がある」という警鐘が鳴らされていました。

つらいもんね。でも15ヶ月って短すぎ。他分野で経験があればいいけど、全くの初心者が15ヶ月で運用型をやめるってもったいないなぁと思います。

T型メンバーで構成された組織であれば、重要な局面でお互いに(足手まといではなく)支え合うことができます。それは、「人材の余剰」ではなく、「本質的な冗長性」です。

「本質的な冗長性」」って言葉がとても良いなと思いました。

スペシャリスト(I型人材)だけで構成されたチームでは、各個人が自分の専門分野の擁護者になってしまう傾向があるため、政治の優先順位が高くなり、折衝が長引いたり、中途半端な妥協に落ち着くことが多い傾向がある一方で、T型人材が集まる組織では、ヨコの知見と自身のタテの矜持によってそれぞれの専門性にリスペクトが生まれやすいため、政治に走りにくく、アイデアの共有や化学反応が起きやすい」

確かになるほどってなるけど、Tの「─」にどんなスキルを当てはめればいいだろうか。運用型広告のスキルって”プラットフォームへの習熟度”や”業務プロセスの最適化”の割合が大きくて、他のスキルとの接続性ってそこまで高くないのではないかと思ったり。

SEOとかはUXやHTMLやSocialは避けて通れないから勉強できるけど、運用型は本業が忙しすぎてなかなか手が出せない。運用型しながらスキルの枝葉を伸ばしていくって大変だよね。