さらばださくらば

小さなWebマーケチームを率いるリーダーの話

脱・イエスマン

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仕事ができるようになるためには

トリイケンゴさんの『仕事ができる人になるには、この2つのスキルがあればいい』
一度読んでみてください。

どうです? 面白くないですか?

確かに仕事ができる人は、「目標を立てる」「人の気持が分かる」、この2つをしっかり抑えていますよね。

仕事の立場上、人から相談を持ちかけられることが多いのですが、駆け出しの新人にはいつもこの記事を紹介しています。紹介する回数が多すぎて、もはや他人の褌で相撲を取っているようです。

「相手の気持ちが分かること」とDelightの精神について

話が飛びますが、DeNAのミッションにある、"Delight"という言葉が好きです。DeNAには在籍したことはないのですが、いいミッションだなと思います。

Delightとは"喜び"、つまり「喜ばれる仕事をしよう」ということです。

dena.com

ここからは僕の考えですが、「喜ばれる仕事をする」というのは、「イエスマンにはならない」ということです。

人は求めていることは、100%言語化できているわけではありません。依頼の背景には、言語化されていない期待・ニーズが存在します。

言われてたことをきちんとこなしているのに、なぜか評価されていない、という人は、これがわかっていないのだと思います。

言語化されていない期待は何か、本質的なメリットは何かを考え、+αの価値を創造する。これこそが仕事の醍醐味だと思います。

人から言われたことだけをこなす仕事は楽しくない。たとえ請け負った仕事でも、自分の頭で考えて、勝利条件を定義し直し、成功に向けて舵取りをする、必要あらば人を巻き込む。これが出来ると成果も自ずからついてきますし、なにより仕事が楽しくなります。 そうすれば、きっと仕事が楽しくなります。

新卒の方々は、入社して半年が経過し、仕事にも慣れたころだと思います。なんか上手くいってないなと感じたら、自分は果たして目の前の人に価値を提供できているだろうか、喜ばれる仕事ができているだろうか、と振り返ってみてください。

点の育成、面の育成

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人と人を繋げて、うまく成長させた話

「社内で仕事のお手本にしている人はいる?」
1年目の部下(以下新卒くん)の面談で聞いてみました。

「うーん、Kさんの仕事ぶりは見てて本当に勉強になりますけど、僕にとっては遠すぎるので、Sさんをベンチマークしてます。」
Kは5年目、Sは3年目です(ちなみに僕は7年目)

確かに1年目にとっては5年目すら遠い存在。3年目のSのほうが新卒くんにとっては身近で、見習うところも多いのかもしれない。

たまたまその時、Sと一緒に仕事をしていた僕は、プロジェクトに新卒くんをアサインしてSと一緒に仕事させてみました。Sは当時とても忙しかったので、新卒くんが手伝ってくれるのは歓迎だったようでした。

これが新卒くんにとってはいい転機になったようで、その後、Sの良いところをどんどん吸収し、成果も出して楽しそうに仕事するようになりました。

点の育成と、面の育成

最近中原淳さんの本を読みました。その中で、「上司と部下の1対1の関係は、いわば"点の育成"ですが、点の育成では限界がある。育成のコミュニティをつくり"面の育成"をしていかなくてはならない」というような事を言っていました。

育成には、責任を持つ人をつけなければいけません。ですが、育成期間が長くなると、次第に関係が硬直・マンネリ化し、フィードバックが効かなくなってきます。育成には、時に、責任者の元を離れて仕事をしてみることが必要だと感じます。

この経験から僕が学んだこと
- 上司と部下の1対1の育成ではなく、コミュニティの中で育成させるとうまくいくこと。
- 誰と仕事をしたいか、仕事のモチベは何か、を知っていると仕事が振りやすくなる。
- 新卒くんにとって「遠すぎない先輩」をうまく使って成長を促すこと。
- 誰と誰を繋げたほうが良いか、日頃からアンテナを貼っておく必要があること。

耳の痛いことを言える人がチームにいるか

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なんだかよくわからないが、成果が出ていない。
頑張ってるはずだが、うまく噛み合っていない。
不信・不満が溜まっている。
こういうチームってどこの会社にも1つや2つあるんじゃないかとおもっています。

なぜそうなってしまうのか

実際に僕が直面したケースを振り返ってみると、当時はこういう状況でした。

成果が出ず、孤立化する負のループ
1. 自己流でやり続けるけど、成果が出ない
2. 成果が出ないのを他人や環境のせいにする、不平不満が貯まる
3. コミュニケーションの総量が減る
4. 孤立化し、フィードバックが得られなくなる
5. ①に戻る

成果が出ない当人は「上の対応が悪い」「他人がわかってない」「会社が悪い」と考えます。若手であれば上司がフィードバックして軌道修正し、問題が大きくなることはありません。
厄介なのは、ある程度年齢が高かったり、専門性の高い領域だったりすると、他の人からフィードバックが得づらく、孤立化を促進することになります。

勇気を出して耳の痛いことを言う

じゃあどうすればいいの?ということですが、「あなた成果出てないですよ」と耳の痛いことをちゃんと言ってくれる人が必要です。いろいろ考えましたが、それ以外に負のループを抜け出すことはできないと思います。

上司であれば、勇気をもって部下に評価を伝えることが必要になります。部下の場合はなかなか難しい。面と向かって伝えられなければ、上司の上司にかけあったりするくらいでしょうか。

翻って自分は出来ているか。最終的には相互の信頼感が大事だと思うので、ちゃんとコミュニケーションし、自己開示していきたいと思っています。

書評『バカ売れキーワード1000』

[カラー改訂版]バカ売れキーワード1000

[カラー改訂版]バカ売れキーワード1000

コピーに悩むすべての人にお勧めしたい

仕事でリスティングの運用をしているのですが、広告文に頭を悩ませることが多いです。もっと気軽に考えればいいのかもしれませんが、不必要なところで悩んでしまう性格なので、広告文を1つ創るのも大変です。

自分にはコピーをつくる才能が無いのはわかっていたので、とにかく量をこなさなくてはなりませんでした。そんなタイミングだったので、この本に非常に救われました。

この本の良いところは、質はともかく、とにかくメッセージを量産できること。

  • 本書を手にとってパラパラ眺める
  • ExcelやWordをたちあげて、ひたすら思いついた広告文を叩いていく

50ページくらい眺めれば、10個くらいは創れます。何も考えなくても広告文が作成できるのでお勧めです。

単価調整ばかりのリスティング業務になっていないか?

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優れた広告文は"資産"となる

同僚が作ったアカウントを引き継ぎ、運用しています。彼はこれまで何度も広告文のテストを繰り返しており、最適な広告文を模索していました。

僕も新しく広告文を考えるのが好きなので、何度か自分なりのコピー考えて出稿しています。しかし同僚が苦労の末に作り上げた"勝ちコピー"にはなかなか勝てない。洗練された広告文・コピーは資産になることを学びました。


減価償却できる仕事をしよう

運用型広告では、入札価格の調整業務に多くの時間が割かれています。しかし単価調整は、どこまでいっても"調整"に過ぎないと僕は思います。CPAは改善されるかもしれないけど、CVの拡大にはつながらない。

新しい広告文づくりにチャレンジしているか、LPは正しく検証されているか、新しいクエリに出稿しているか。広告アカウントが"資産"となるような仕事をしているか。

極論ですが、入札価格は一切調整しなくてもいいと思います。それよりも"資産"になるような、掛けた労力が減価償却できるような仕事をすることが大事です。そのために、1ヶ月の時間の使い方を計測してみて、どんなことに時間を使っているか振り返ってみましょう。調整や分析ばかりに時間を使っているようなら、使い方を考えなくてはいけません。

今週のPocket:GoogleMarketingNext、WELQ退場から半年、P&G、R/GA日本支社、など12記事。

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【今週の一言】

カメラ教室に申し込んだ影響で、行動が変わり始めています。

まず、出不精の僕が外に出るようになりました。土曜日は荒川の河川敷に出かけて写真を撮ってきました。久々に1万歩以上歩き、クタクタになりましたが、良い傾向だと思います。

また、Instagramで良い写真を探すうちに、今までわからなかったInstagramの良さが徐々に理解できるようになってきました。お金を払ってでも新しいことを始めるというのは大事なことですね。

■ analytics

「ページの価値」計測で良いんじゃないかとおもったり。 www.kagua.biz

ppc

広告向けAMP、GoogleOptimize、モバイルフレンドリーテストは直ぐに使えそう。 www.wordstream.com

深夜の発表だったのですが、朝7時には記事になってました。早すぎ。AMPのβ版に申し込んでみよう。 unyoo.jp

seo

日本の事例が海外のカンファレンスで紹介される事例が増えてきましたね。 www.suzukikenichi.com

とはいえ、最低限気にするべきところだけ抑えて。 www.huffingtonpost.jp

自衛と言われても、調べ物ワードが汚染されていては、自衛もできない。 webweb.jp

マーケティング

「自分が詳しいと思ったらおしまいだと思っている」 lineblog.me

■ 他

Excelの画面を見た瞬間にホッとしました。 bita.jp

海外で名のあるエージェンシーなので、非常に気になる。 www.campaignjapan.com

恐怖を具体的に書き出すと、次のアクションにつながりやすくなる。 www.salesforce.com

TVCMをプログラッマティックに購入できるようになる未来を夢見ていますが、ちょっと先になりそう。 www.nikkei.com

試しに使ってみた所、確かに使いやすかった。 jp.techcrunch.com

広告運用が自動化される時代に求められる仕事のスタンスについて、考えてみた。

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2年前くらいに書いた「運用者のキャリアって悩ましいよね」というコラムを、会社の人が読んでくれたようで、面白いといってもらえました。 月間100PVの弱小ブログですけど、こういう一部の層に向けて書いているので感想を頂けるのは非常に嬉しい。

久々の広告コラムは「自動化」について。前回書いたことから、いろいろ思考を通してみたので、雑にまとめてみます。

自動化で「捨てられる」仕事とは

なぜ、あなたのウェブには戦略がないのか?を読んだ。

リステイング広告は完璧を目指すとキリがない。だから、取り組むこと以上に「捨てること」を決めることが必要だ、という一節がありました。

うむ、確かに。

本書では、リスティング広告で「取り組むこと」と「捨てること」について、次のようにまとめてありました。

捨てること
リスティング広告だけで成果を出そうとすることへのこだわり
・マニュアル(手動)管理志向(アンチ自動化志向)
・部分成果至上主義

取り組むこと
・戦略(上流)
・自動化
・環境調査

今はGoogleの自動入札が進化したから、「あとは全部Googleに任せる」という選択肢も、確かにアリだと思います。代理店に勤めているときは、こういうことを考えたこともなかったので、ちょっと新鮮でした。


自動化されるのはタスクである

AIが我々の仕事を奪うのではと言われていますが、そんなことはないと思う。少なくとも僕が身を置いている広告の世界ではそうだ。奪われるのは「仕事」ではなく「タスク」だと思います。

AIでなくなるのは「仕事」ではなく「タスク」、あなたの毎日がワクワクになる!? | Digital Innovation Lab

自動化が進んでいるのはGoogleFacebookなどの海外サービスであって、(Yahooを始めとする)日本のサービスでは、まだまだ手動対応しなければならないところが多い。SmartNewsは最近頑張っている印象だけれど、それでも自動化されるのは運用業務のごく一部。

ただし、運用者の仕事はどんどん二分されると思う。

「入札業務はすべて機械に任せる時代だから、自分は他の仕事をしよう」と考えている人は、自然とそういう仕事が入ってくるし(そうなるように仕事しているから)

「いや、結局手動対応が大事だから、手動対応で丁寧に運用しよう」と考えている人は、そういう仕事が引き続き入ってくると思う。(だってそういう風に仕事しているから)


結局は仕事のスタイル

やはり手動運用が全面的になくなるとは考えづらい。消えることは当分ないと考えています。

ただし、運用者の広告観や仕事のスタイルによって、今後どういう仕事をするかが変わってくるのかなとは思う。(広告に限った話でも無い気がするけど)

一般的に、"自動化"と聞くと、「機械が出来ない、人間にしか出来ない仕事は?」」みたいな問いになりがち。下の図のように、襲いかかる波から生き伸びるため、「人間にしか出来ない仕事」を求めて逃げるイメージ。 f:id:kaito87:20170524015119p:plain

だけど、個人的にこの問いの立て方はなんだかズレているような気がしていて、前述のように、機械が自動化するのはタスクの方だし、今や「入札業務は行わない」というスタンスもアリなわけで。

だったら、「やりたい仕事をするために、機械に働いてもらう」という考え方のほうが健康的だと思うんですよね。 f:id:kaito87:20170524015136p:plain

という考えを、社内の勉強会でつかった資料も交えて書いてみた。